事例紹介
Case Example

地域活性化支援

地域観光資源から付加価値商品開発

北海道北竜町の観光資源である「ひまわり」を活用し、
地域と企業のブランドアップを図りたい

課題解決の方向性(本質的な課題解決のねらいとして)

  • 北海道雨竜郡にある北竜町は「ひまわりの里」として、主に観光目的で観賞用のひまわりの農園を営んでおります。ただ、鑑賞用で栽培した「ひまわり」は最盛期を超えた後の転用は現在行っておりませんでした。
  • その中でひまわりの種子をどんな形で転用するか探った中で、日清オイリオグループ株式会社の搾油技術による商品化の可能性を共同で検討致しました。
  • 食用油の中でも付加価値を高めた商品化をすることで地域の認知も高くなり、地域への観光集客にもつながると考えました。
↓

当社ではこのひまわり油の商品化におけるメリットを提示し、そこに至るステップや地域と企業の橋渡し役を行う役目を行政側・企業側と検討して参りました。

提案

  • 北竜町関係者、参画企業の日清オイリオグループ株式会社様と勉強会を開催し、これから開発するひまわり油のコンセプト設計や商品開発に関わるアイデアラッシュ等を行いました。
  • ひまわりイベントに来るお客様の実態を把握するためにアンケート調査も行い、商品化に向けたコンセプト設計に必要な情報収集を行いました。
  • 現地関係者と当社社員、グループ社員を中心に農業研修を実施し、交流度合を高めていきました。

結果

現地関係者と参画企業側で新たな交流が構築され、プロジェクトへの相互理解が図られました。

それによって商品化を実際に行う企業だけでなく、生産者からも商品化に向けたアイデアが闊達に出るようになり、ひまわりに携わる人々の思いのこもった商品のコンセプトが現在構築されつつあります。

地域県産品の海外販路拡大(定番化促進)

海外の流通小売チャネルを開拓し、地域県産品を供給し、
新たな顧客をつかむことで、商品の「定番化」を図りたい。

課題解決の方向性(本質的な課題解決のねらいとして)

  • 地域県産品の「定番化」を実現するためには、収益向上を主目的とした短期集中の「物産展」に参加するだけでなく、ステップを踏んで着実に前進できる効果的な仕組みが必要と考えました。
  • 海外小売での「定番化」には、言語、文化、習慣、輸出入等、国内と異なるハードルが存在します。「定番化」へのさまざまな施策を通じて得られた情報や知見を、地域メーカーに確実にフィードバックし、味、価格、パッケージだけではない、「総合的商品力」の強化を継続的に支援することが重要なポイントであると考えました。
↓

購買につながることを常に意識しながら、売場作りや販促ツール等を活用して現地消費者に商品の魅力を丁寧に伝え、海外小売での「定番化」を前提としたテスト販売を実施しました。

提案

  • 現地の消費者の意見を参考にしながら現地に合った試飲・試食方法を検討し、商品の特徴が伝わりやすい試飲・試食を実施しました。
  • 現地の販売支援関係者と連携し、現地での商品訴求方法などをツール開発を行い、活用しました。
  • 「定番化」を目指すメーカーには、現地テスト販売に立ち合って頂き、消費者の声を直接伺ってもらい、商品改良に役立てて頂く貴重な機会としました。
  • バイヤーを始め、輸入業者や販売支援関連者など各ゲートキーパーの声をまとめ、メーカーにフィードバックしました。

結果

現地の消費者やバイヤーに評価が高かった商品については、定番化を実現することができました。また、テスト販売を通じて得られた知見をメーカーが商品改良に活かし、その後の定番化につなげることに成功した事例もありました。

このように現地の消費者や販売者と意見交換やニーズを聞き出すことを重ねることで、ある国や地域については、現地小売で「定番化」を実現する仕組みを確立しつつあります。

国内流通小売業者と連携した地域特産品の販売促進展開

地方行政として特産品を全国に拡げていく為に
地場メーカーの県外定番販路の拡大を支援したい。

課題解決の方向性(本質的な課題解決のねらいとして)

県外で地域産品が定番化し、日常的に使われるためには、各種ハードルが存在します。

例えば、お土産で売られているような商品をそのままスーパーに並べたとしても、価格帯や容量などを変更しなければ、お客様は中々手に取ってくれません。

そのため、県外マーケットの状況を把握し、そのマーケットに合せた商品開発が必要となります。

また、良い商品が出来たとしても、県外小売業者に適切なアプローチができなければ、店頭に並ぶことすらできません。商談の機会を作り、商品を採用して頂けるよう粘り強く交渉することも重要です。

↓

提案

商品開発から営業活動まで、マーケティング活動全般をサポートできるように以下のような提案を実施しました。

  1. 定番商品開発に向けたマーケティングセミナー主催
  2. 県外マーケットでの消費者調査や分析
  3. 県外小売業との商談・営業活動支援
  4. 県外小売業での各種フェア企画立案及びテスト販売実施

結果

マーケティングセミナーでは、マーケティングの理論と、首都圏でのヒット商品開発実践例の講義を行いました。

また、消費者調査を通して、実際に、首都圏向けに商品開発を行いました。消費者調査を行う事で、改良の方向性が明確になっただけでなく、県外バイヤーへの説得材料にもすることができ、商談では定番化が決定しました。

更に、県外小売業と連携して地方の産品を扱ったフェアを行うことで、地域産品のPR及び販路拡大に繋げています。なお、フェアで売れ筋の商品については、その後の商談を行う事で定番への取り扱いにも繋がっています。